カフェインは多くの方が普通に摂取しているありふれた成分の一つ。
健康を促す成分として、テレビでも取り上げられることもあります。
しかし一部の人にとってはカフェインが体質的に合わない方も。そう、カフェイン過敏症の方です。
あなたにも思い当たる節がありますか?もしそうならこの記事でチェックしてみてください。
カフェイン過敏症とは?

カフェイン過敏症とは、カフェインを摂取することで体調が悪くなったり精神的な症状が出ることを言います。
通常、カフェインを大量に摂取しないと体や精神に悪影響が出ることはありませんが、カフェイン過敏症体質の方は、少量のカフェインを摂取しただけでも体調を崩します。
- カフェイン過敏症とは、少量のカフェイン摂取で体や身体に症状が出る事を言う
カフェイン過敏症の方のカフェイン許容量範囲は各個人によって違いますが、一般的な方よりも少ないカフェイン量で症状が現れます。
カフェイン過敏症とカフェイン中毒の違い
カフェイン過敏症の方の症状はカフェイン中毒の方の症状と一緒ですが、
カフェイン中毒の方は、大量のカフェインを摂取しているため、カフェイン過敏症の症状よりも重い症状が出やすいです。
カフェイン過敏症の方は、少量のカフェインの摂取でも症状が出るものの、摂取する量が少ないため死亡するほど重症化することはありません。
カフェイン過敏症とカフェイン依存症の違い
カフェイン依存症は、カフェインを摂取することで得られる高揚感や明瞭感に精神的に依存する状態のこと。
カフェインの摂取で体調が悪くなるというカフェイン過敏症とは性質がまったく違います。
カフェイン過敏症とカフェインアレルギーの違い
カフェイン過敏症をカフェインアレルギーと捉えている人がいますが、全然違います。
カフェインをアレルゲンとする方は、カフェインの摂取で重篤な症状まで発展することがありますが(アナフィラキシーショック)、
カフェイン過敏症の方は症状が重篤化することはありません。
体内でのカフェインの代謝が遅いため、カフェイン中毒時の症状が出るだけです。
ちなみに、カフェインアレルギーの人は世界で数えるほどしか報告されていないため、考慮する必要はありません。
アナフィラキシーショックとは、アレルギーを起こしうる物質(おもにタンパク質)が体内に侵入することによって、生命に危険が及ぶほどの急激なアレルギー反応が起きることを言います。
カフェイン過敏症のチェック法

カフェイン過敏症のチェック法は以下のとおりです。
カフェインに対して過敏でない方は高揚感などが得られますが、カフェイン過敏症の方はカフェイン中毒のような症状が出ます。
動悸がする、心臓がバクバクする
息苦しい、喉が詰まった感じ
吐き気
めまい、
目が痛い
手や脚が震える
手や体に力が入って力む
歯を食いしばる
頭痛
漠然とした不安感が出る
そわそわして落ち着かない
緊張感がある
イライラする
焦燥感が出る
冷や汗が出る
血の気が引く感じ
そもそもカフェインには交感神経を活発にする効果があるのですが、交感神経が活発になりすぎると上記のような症状がでます。
カフェイン過敏症体質の方は、わずかなカフェインの量でも体が敏感に反応し、一気に自律神経のバランスが崩れることが多く、
チェック表のような症状のいくつかがあらわれてくるのです。
「カフェイン過敏症かな?」と心当たりのある方は、チェック表を見て「あるある!」と思われたはず。
急にカフェインが苦手に・・・
今までカフェインを摂ってても問題なかった方が、上記のチェック表の項目が当てはまるようになる場合があります。
その場合、以下のことが考えられます。
- 体質が変わった
- 今現在の体調が悪い
- もしくは両方
その日の体調によってカフェインの効きすぎたりすることもよくありますし、ある日突然カフェインに対して過敏体質になることもあります。
食品によって症状の出方が違う
カフェインはいろんな食材に含まれています。
◆コーヒー
◆お茶
◆紅茶
◆コーラ
◆ココア
◆チョコレート
◆エナジードリンク
◆栄養ドリンク などなど
一番カフェインが多く含まれているのは、各食材の種類によっても異なりますがコーヒーが一番多いです。
次にお茶や紅茶、コーラやココアなどの飲み物で、チョコレートは他の食材と比較すると含有量は少ないです。
カフェイン過敏が軽い方はコーヒー以外は飲めるという方もいますし、
強度のカフェイン過敏体質の方はカフェインを含むものすべてが苦手という方もいます。
ただ、カフェイン過敏症の方の多くはコーヒーが飲めないという声をよく聞きます。
カフェインが苦手でもお茶は飲めることも

お茶にもコーヒーに匹敵するほどカフェインが含まれているのですが、お茶や紅茶は飲めるというカフェイン過敏症の方も多いです。
お茶や
これには理由があって、お茶に含まれる渋み成分「タンニン」がカフェインの作用を抑制するからです。
紅茶には「タンニン」の他にも「テアニン」が含まれており、こちらもカフェインの作用を抑制します。
以上の理由から、カフェイン過敏症の方でも「お茶や紅茶は飲める」という方が多いのですね。
ただ、そういう方であっても、飲みすぎるとカフェイン過敏症の症状が出ることも多いので注意してください。